耳の奥からガサガサと音がするので耳鼻科に行ったら…|治療体験

女性が耳の穴を綿棒で掃除している様子

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ガサガサ、ゴソゴソ、耳の奥から異音が聞こえた時の体験談。診断結果は?治療費用は?

つい先日の話。

左耳の奥から音がする。綿棒で耳かきしているような「ガサガサ」「ゴソゴソ」という乾いた音。

時間が経てば消えるかなぁと数日間放っておいたけど、音が小さくなることはあっても完全になくなることはなかった。
耳かきや綿棒で耳の奥を探ってみても、めぼしい耳垢は出てこないし、音も消えない。

もう自分ではどうしようもなかったので、近所の耳鼻科に行って診てもらうことにしました。

症状|どんな時にどんな音がする?

どんな時に耳から異音がするのか。

僕の場合は、あくびをしたりご飯を食べるときなど、あごの動きが活発になる時にガサガサ音がすることが多かったです。
また、イヤホンしてジョギングしている時にもたまに聞こえてました。

あと、周りがうるさいところでは音はほとんど聞こえませんでした。周りの音にかき消されるんでしょう。逆に静かなところで顎を動かすと、はっきりと「ガサガサ」という音が聞こえてました。

実は、今回の症状になる数ヶ月前にも、同じような症状がありました。
当時は数日放っておいたら音が消えたので病院には行きませんでした。数日放っておいたら治ることもあるのかもしれません。

今回は、数日放っておいても改善する様子が全くなかったので病院で診てもらいました。

症状をまとめると…

音が発生するタイミング

  • 口を大きく開ける時
  • あくびをする
  • ご飯を食べる
  • つばをゴクンと飲み込む
  • 密閉型(カナル型)イヤホンを付けてジョギングする

どんな音?

  • カサカサ、ガサガサ、ゴソゴソ、カシャカシャと、耳の奥で小さな紙切れをクシュっと揉んでるような音

病院は何科に行く?

耳の異常を感じているので、耳鼻咽喉科(じびいんこうか)を受診します。耳鼻咽喉科の「耳鼻」はその文字の通り「耳」と「鼻」です。

では「咽喉」とはどこなのか。こちらも文字通りですが「咽喉」と言われてもいまいちピンときません。

「咽喉」とは大まかに言うと「のど」のことで、「咽喉(いんこう)」は「咽頭(いんとう)」と「喉頭(こうとう)」の2つの頭文字をとったものなんです。

簡単に説明すると…

  • 「咽頭(いんとう)」・・・「鼻の奥(上咽頭)」「口の奥(中咽頭)」「舌の奥(下咽頭)」の部分
  • 「喉頭(こうとう)」・・・男性で言うと首の喉仏がある部分

耳鼻咽喉科では、耳・鼻・のどに関係のある聴覚・嗅覚・味覚や言語はもちろん、平衡感覚を扱う感覚器などの診療を受けることができます。

Googleマップなどで検索しても良いですが、うちの場合は子どもが小さい時から通ってるかかりつけの病院があるので、そこに出向きました。

かかりつけのお医者さんがいなくても、近所の耳鼻咽喉科であれば診察してくれます。

受診の様子と専門医の診断結果

子どもが風邪引いたときや、僕も喉が痛い時によくお世話になっている病院へ。

いつも混雑している人気の病院で、今回もマスクしてゴホゴホと咳き込む人や熱でぐったりしている人など、患者さんでいっぱいでした。時期的にインフルエンザの予防接種で来てる人もいましたね。

受付で名前を書いて、忙しそうにしている看護師さんに保険証を渡すと、問診票と体温計を渡されました。今回は熱はないので返そうかとも思いましたが、病院のルーティンに従うことに。

体温を測ると36.5度の平熱。

症状について問診票にどう書けばいいのか迷ったけど、正直に

「左耳からガサガサと音がする」

とだけ書いて看護師さんに渡しました。

看護師さんの反応が気になりましたが、特に変わった様子もなく何か質問されることもなく「座ってお待ちくださ〜い」と言われて受付終了。

10分ほど待たされたあと、いよいよ診察。

診察室に入って椅子に座り、お医者さんと症状について話をした後、

「じゃあ、診ますね〜」

と左耳を診てもらうと…

「あ〜、鼓膜に耳垢がこびり付いてますねぇ」

という診断結果でした。

口を大きく開け閉めしたり唾を飲み込むときに耳も連動して動くので、その動きで「ガサガサ」と音が発生してるとのこと。

「耳垢を吸い取るのでちょっと痛いですよ」と言いながら、お医者さんが吸引機能の付いた細い器具で耳垢を鼓膜から吸い取ってくれたんですが、これが本当に痛いんです。

いつも綿棒で耳掃除してるような気持ちよさは皆無。

普段から痛みには強い方だと思ってましたが、もう二度と経験したくないぐらいの痛みでした。

鼓膜に痛覚があることを初めて知りました。鼓膜は耳の奥にあるので特に皮膚などで守られてないので、神経がむき出しになってるようなものらしいです。先生が言ってました。そりゃ痛いはずです。

吸い取っては器具から耳垢を拭き取るを繰り返し、30秒ぐらいで処置は完了。地獄のような30秒でした。

ちなみに、自分の耳の中を見たかったんですが、僕が行った病院にはイヤースコープなどの機器はありませんでした。残念…。

取り除いた耳垢を見せてもらいましたが、「たったこれだけ?」というほど少なくて拍子抜け。

少しの耳垢でも鼓膜についているとガサガサという異音の原因になるということが分かりました。

痛い思いして鼓膜から耳垢を取ってもらったおかげで、ガサガサ音は全く聞こえなくなりました。

完治しました!!

ガサガサ音の原因

専門のお医者さんと話をして分かったんですが、どうも僕は耳の奥にある鼓膜に自分で耳垢を押し当ててしまったようです。

自分で原因を作ってたんですね。

綿棒の写真
綿棒

考えられるのは日常的に使っている綿棒。

日本人の6割は、耳垢の原因となる油を分泌する耳垢腺(じこうせん)が少ないカサカサした耳あかで、残りの4割がベトベトタイプの耳垢だと言われています。

僕は季節によってカサカサしたりベトベトしたりするのでハイブリット型かな?だからベトベトにも対応できる綿棒を毎日使ってました。

耳掃除をすると気持ちがいいので、どうしても長い時間、さらに耳の奥の奥まで掃除しようとしてしまうんですよね。奥まで綿棒を入れた拍子に、耳垢が鼓膜についたと考えられます。これが原因で間違い無いでしょう。

綿棒以外に考えられるのは、耳栓、またはイヤフォンですかね。とにかく、なんであろうと耳の奥まで異物を挿入するのはやめたほうが良さそうです。

今回は症状が軽かったのでこれで済みましたが、人によっては耳垢が溜まって耳の穴の中を塞ぐ「耳垢栓塞(じこうせんそく)」という症状になる場合もあるとのこと。

これだとさらに面倒なことになるので、頻繁に耳掃除してる人は要注意です。

耳掃除は月何回が最適?

実は、人間の耳って掃除をしなくても良い構造になっているんです。

鼓膜の表面から耳の入り口に向かって新陳代謝により細胞が動くようになっています。細胞が新陳代謝を繰り返すたびに、耳垢は耳の入り口へと自然に移動して、耳からこぼれ落ちるんです。

だから、基本的には耳掃除は月に1回もやればいいんです。

じゃあ、なぜ毎日耳掃除をするのかというと「気持ちがいい」から。

耳の穴には快感を生じさせる迷走神経が走っているので、綿棒や耳かきで触れば触るほど気持ちが良くなります。気持ちがいいから、本来は毎日やらなくてもいい耳掃除を毎日やってしまう。

耳の中の皮膚は薄いので、やりすぎると耳の中は簡単に傷つきます。

傷ついたところからは分泌液(耳垂れ)が出てきます。それが固まり余計な耳垢になり、それを掃除しようと綿棒で再び鼓膜に押し付けてしまう…。という悪循環も考えられます。

人によって耳の形は違うし、耳垢の溜まり方も違います。月1回というのはあくまでも目安なので、気になる方は耳鼻科専門医を受診してください。

※参照した専門医のサイト。
トピックス:正しい耳掃除の仕方 – かみむら耳鼻咽喉科

ガサガサ音の治療費用

耳からのガサガサ音の解決にかかった治療費用
耳からのガサガサ音の解決にかかった治療費用

今回の診察にかかったのは、

  • 初・再診料・・・282点
  • 処置・・・100点

合計点数は382点で、保険分負担額(3割)は1,150円でした。まぁ、妥当な金額ですね。

自分で治そうといろんな耳垢取りや珍しい綿棒にお金をかけるより、素直に病院に行った方が安上がりなのは間違いないです。

気になったら病院に行きましょう。

まとめ

耳の大きなウサギは耳掃除なんてしないんだよなぁ
耳の大きなウサギは耳掃除なんてしないんだよなぁ

耳の奥からのガサガサ音。

ずーっと気になってたので、病院で処置してもらってスッキリしました。

色々自分の中で思い悩むよりも、ちょっと時間使って病院で診てもらうだけで、簡単に解決できました。気になる症状がある場合は、躊躇せずに病院で診てもらうのが一番ですね。ラクでコストも安い。

今回、僕は耳垢が鼓膜にこびりついていましたが、ネットを見てると髪の毛が入ってゴソゴソ聞こえる方もいるようです。

とにかくしばらく症状が続くようなら専門医の受診がおすすめです。

耳の大きなウサギ。

ゴミがたくさん入りそうですが、考えてみれば耳の大きなウサギさんも自分で耳掃除しませんからね。頻繁に耳掃除するのはやめようと思いました。