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太っているあなたの食生活は問題だらけ!
『運動指導者が断言! ダイエットは運動1割、食事9割 [決定版]』(森拓郎 著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)を読んで、ダイエットに対する正しい考え方がやっと理解できました!さすがに累計17万部以上も売れているだけありますね。
この本はなかなか痩せられない悩みを持つこんな方向けに書かれています。
- たくさん食べても運動すればなんとかなるさ、というタイプ
- とにかく食べる量を減らせばいいんでしょ、というタイプ
- 短期間で結果が出ないとすぐに諦めてしまうタイプ
僕は見事に全部当てはまってました。あははぁ…。
痩せない原因は単純に「食べ過ぎ」
あなたが太っている原因は食生活であることがほとんどです。
ダイエットでは摂取カロリーを消費カロリーが上回る状態をキープする必要があります。ですから、毎日普通に過ごしていて体重が増えているなら食べ過ぎ、逆に体重が減っているなら食べなさすぎ、ということになります。シンプルですね。
僕は毎日体重が増え続けていたので、食べ過ぎということになります。摂取するカロリーが多すぎて、食べ物で得たカロリーを全て消費することができず、脂肪に変わっていました。
運動しても大して消費カロリーは稼げない
通常、体重50kgの人が時速8kmで30分間ランニング(1km7分30秒のペース)をすると、約200キロカロリーを消費すると言われています。体脂肪1kgあたり7200キロカロリーのエネルギーを持っていると言われますが、1か月間毎日30分間ランニングしても6000キロカロリーにしかなりません。体脂肪は1kgも減らないんです。
つまり、毎日30分間ランニングを頑張ってもこの程度です。
運動後の達成感から少しでも多く食べたらもう終わり。甘い菓子パンだと300〜400キロカロリーもあるので、それだけで一生懸命運動した分がリセットされてしまいます。痩せたいなら、たくさん運動したご褒美にビール!なんてことをしちゃダメですよ。
運動を頑張っているのに痩せない理由はこういうところにあるんです。
体脂肪はすぐには減らない
体脂肪というのは備蓄型のエネルギー。すぐには使われません。
運動の際に消費しているエネルギーのほとんどは、肝臓や筋肉に蓄えられている即効型のエネルギーであるグリコーゲンと言われる糖質です。糖質が使われると体は早くそれを元の状態に戻したがるので、運動をすると糖質が欲しくなります。ご飯やパン、麺類などの炭水化物や糖質が多いお菓子ですね。(炭水化物は体内で糖質に変わります。)
ランニングでは30分で200キロカロリーを消費しますが、実は体脂肪が全てエネルギーとして使われているのではありません。だいたい半分が糖質で、残り半分が脂肪をエネルギーにしているそうです。
これらのことから、ダイエット目的の運動がいかに非効率かがわかります。
代謝を上げても体重は減らない
最新の研究データでは、基礎代謝の40%と言われていた筋肉の割合はなんと18%に変わっています。基礎代謝の割合は内臓が80%も占めていることがわかっています。つまり、内臓による代謝が基礎代謝の大部分だということです。
また、筋肉を1kg増やすのはかなりの至難の業。有能なボディビルダーでさえ、純粋に筋肉量を1、2kg増やすのに1年近くを要するとも言われます。そんなに頑張って1kgの筋肉が増えたところで基礎代謝量は15〜45キロカロリー程度しか増えません。
一般的な女性の基礎代謝量が1200キロカロリー。男性で約1500キロカロリーと言われています。ここに活動代謝が足されて1日の消費カロリーが算出できるのですが、1日の消費カロリーは女性で約1900キロカロリー。男性で約2400キロカロリーです。この数字に数十キロカロリー程度が足されることに、そんなに大きな意味があるとはどうしても思えません。
筋肉の基礎代謝量は微々たるもの。80%以上を占める内臓機能を高める努力の方が効率的です。
食生活の改善 何を食べればいいのか
この本を読み進めると、今まで食べてきた(今も食べている)ものがどれだけ体に悪いか、ダイエットに悪いのかが事細かに書かれています。
例えば、
- 普通に美味しいと思うものを何も考えずに好きなだけ食べていれば、誰でも簡単に糖尿病になる
- ジャンクフードで老化が促進される
- マーガリンは食べるプラスチック&日本は野放し
- 血糖値が高い人ほど早く老ける
- コンビニチョコはチョコレートじゃなく砂糖
- 「無添加」「減塩」は健康の印ではない
- ゼロカロリー飲料・食品は危険
- 濃縮還元野菜ジュースに気をつけろ
- 肥満の原因は炭水化物ではなく小麦?
などなど。
じゃあ一体何を食べればいいのか。それが、日本に昔からある食材「マゴワヤサシイ食品」です。
マが豆類、ゴがゴマなどの種子類、ワがワカメなどの海藻類、ヤが緑黄色野菜、サが小型の魚、シがしいたけなどのきのこ類、イがイモ類です。
これらを主菜、副菜として、さらに玄米と味噌汁をプラスした食事が、内臓に負担をかけずに消化吸収をしてくれて、さらにはミネラル・ビタミンを豊富にとれる、高N/Cレート食品です。
N/Cレート食品とは
ある食べ物の総カロリーに対して、ミネラルやビタミンといった栄養素がどれだけ含まれているかの比率を、N/Cレートと言います。NはNutrient Value(栄養的価値)、CはCalorie(総カロリー)です。
ミネラルとビタミンにはカロリーはありませんが、体の代謝に大きく関わっています。栄養的価値の高い食品を選べば、小食でも十分な栄養素を摂ることができ、しかも太りにくい食事方法になるのです。
これがあるかないかで体の調子が左右されるといっても過言ではありません。
ダイエットのカギはマグネシウムとビタミンB群
ダイエットという観点で最も重要なミネラルがマグネシウムです。
マグネシウムは糖を代謝するのに必要なだけでなく、体内酵素の300種類以上の働きを助ける役目を持っていて、主に玄米や海藻、豆類に含まれています。さらにマグネシウムは抗ストレスミネラルとも呼ばれ、ストレスを受けた時に消耗するので、社会的・精神的ストレスが多い人は特に不足してしまいがちです。
次にダイエットで必要なのはビタミンB群です。
特にビタミンB1は糖質、ビタミンB2は脂質とそれぞれの代謝に関わる栄養素です。ビタミンB1はマグネシウムと連携して作用し、多くの体内酵素の補酵素としても働きます。
痩せたいなら和食を食べなさい
マグネシウムやビタミンB群などを多く含んだ高N/Cレートの食品が太りにくく、体脂肪を落とすために必要です。
私たちは日本人なので、日本人に合った食べ物を選択しましょう。基本的には横文字の食べ物ではなく、日本で昔から作られている食べ物がおすすめです。上記「マゴワヤサシイ食品」を中心とした和食を食べるようにしましょう。
和食は世界無形文化遺産として2013年12月に登録された日本が世界に誇る食文化です。和食を中心とした食生活を送ることで、高N/Cレート食品を効率よく摂取し、それがダイエットのカギとなります。
まとめ
いきなり「マゴワヤサシイ食品」に食生活を切り替えるのは思った以上に大変です。
僕の場合、いつもご飯を作ってくれる妻にまず相談して、理解してもらいました。この本も興味深く読んでくれました。特に男性の場合、食生活の改善は一人ではできません。ご結婚されている方は、ご飯を作ってくれる奥さんにまずは理解してもらうことから始めましょう。
独身の方は外食を減らして、自炊することからスタートしてみたはいかがですか。
あ〜、お腹凹ませたい。