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テニスやってないのにテニス肘に…
2019年5月ごろから痛み出した右肘。
どんな時に痛むのかというと…
- 右手首を上下に動かす動作をした時
- 握りこぶしを強く握った時
- 雑巾やタオルをかたく絞る時
- 右手の甲を上にした状態でものを持ち上げた時
- 湯船のお湯を手桶で汲みあげる時
などなど。
激痛ではないんですが、生活のあらゆる場面でちょくちょく痛むので、地味に辛いんですよね。
痛むのは右肘の外側。
いろいろ調べてみた結果、どうも「テニス肘(肘の腱鞘炎)」というものになってしまいました。
テニス肘(肘の腱鞘炎)、どこが痛む?
肘の外側が痛むのを「テニス肘」、肘の内側が痛むのを「野球肘」と呼ぶようです。
僕の場合は外側なので「テニス肘」でした。肘の腱鞘炎ですね。
右肘のどこが痛くなるのかというと…
この赤丸の部分。「上腕骨外側上顆(じょうわんこつがいそくじょうか)」という部分ですね。
肘の一番前に出る部分に骨の出っ張りがあって、そこから手首に向かって筋があるんですが、その付け根の部分が炎症を起こして痛むんです。
テニスやゴルフ、または普段の生活の中で繰り返し負担がかかることでテニス肘は発生します。
治療には時間を要し、人によっては完治までに数ヶ月〜数年かかる人もいるとのこと。
病院に行ってステロイド注射を打ってもらうことも考えましたが、そこまで急を要することではなかったので、整骨院にも行かずに自分で治療することにしました。
まずやったのはテニス肘用のストレッチ
痛みが気になるようになって、まず試したのがストレッチ。
YouTubeで「テニス肘 治し方」とかで検索すると、たくさんのストレッチ動画が出てきます。とりあえず、上位に出てくるものを参考にやってみました。右腕を伸ばして左手で右手の指先を持ちながら、右手首を下にやったり上にやったりして、肘の外側と内側の筋を伸ばすストレッチです。
いくつか種類はありましたが、どれも結果は同じ。ほんの一瞬、良くなったかな?という感覚はありましたが、すぐに痛みがぶり返す。
全く改善する見込みはありませんでした。
どうも、ストレッチは痛みがある時にするものではなく、ある程度、炎症が治まって症状が改善してきた時に行うと、より効果があるようです。
痛みの緩和が期待される肘サポーター
次に、家にあったテーピングを右肘の付け根部分から手首側に3〜5cmほどのところに、ぐるっと巻いてみました。これが抜群に効果あり!手のひらをぎゅっと強く握った時の痛みが7割以上消えました!
これはいい!ということで、毎日テーピングを巻いてたんですが、肌が荒れまくり。
テーピングは、朝に巻いて夜の入浴前に剥がすんですが、その時に腕毛を巻き込むもんだから痛い痛い。肌に直接巻かずにアンダーラップも試してみましたがこれはこれでちょっと面倒くさい。
テーピングは長く続けられないというわけで、次に肘用のサポーターを購入。
この2つはこちらに詳細レビューをまとめてます。
テニスしてないけどパソコン操作でテニス肘に…サポーター2種比較した結果
これ以外にもう2つ、追加で試しました。
この4つの中で、サポーターとして一番気に入ったのは最後に購入した『Prince テニス マルチサポーター SU701』ですね。
肘全体ではなく、ピンポイントで圧迫できるので暑い夏でも蒸れることがありません。
Wパッド構造で肘の運動を妨げることもなかったので、重いものを持つ作業の時にこれをしておくとかなりラクでした。
ただ、ちょっと締め付け効果が良すぎて、しばらく装着してるとWパッドの素材が硬いせいか、肌が痛くなるようになりました。
なので、テニス肘期間中に重いものを持つ時など短時間の重労働の時用に重宝しました。
一方、最も着け心地が良かったのが『バンテリンサポーター ひじ用』です。素材がとてもサラサラしてて肌に優しかったです。
締め付け具合は4つの中で一番緩いですが、このように2〜3回折りたたむことで締め付け効果がアップします。僕は毎回2回折りたたんで使ってました。
これだと適度に圧迫感があり、素材もサラサラ優しいので、最も装着時間が長かった肘サポーターです。
サポーターを購入する時にポイントとしては、適切なサイズのものを選ぶことですね。緩すぎると効果がないし、小さすぎると締め付けすぎて血流も悪くなります。
それぞれ購入時にサイズ表を確認して適切なサイズを購入してください。
バンテリンとボルタレンは効果ある?
筋肉痛の時に救ってもらった経験は数知れず。今回も、絶大な信頼のあるこの2つを試してみましたが、通常の筋肉痛や関節痛のように劇的な効果はありませんでした。
ただ、サポーターも1日中つけてるわけではないので、就寝中や昼間にサポータをつけてないときに頻繁に塗るようにしてました。
効果のほどははっきりしませんが、特にバンテリンは塗るたびにスーッとするので、なんとなく治ってるような気がします。
おすすめはローションタイプ。
1日に数回塗るので、ローションタイプは蓋を外してさっと肘周りに塗るだけなので、とても楽チンです。
痛みの根本原因を取り除くのが完治への近道
テニス肘になってから3ヶ月。サポーターを着けるようになってから2ヶ月ほど経過しましたが、一向に痛みが取れる気配がない。サポーターを着けてる時は痛みは軽減されるものの、外すとやっぱり痛む。
そこで、改めて痛みの原因を再確認してみました。普段、テニスや野球は一切しません。その代わり、毎日パソコンの前に座ってキーボードとマウスを8時間以上使ってます。
そこで、この写真のように左手の人差し指で右肘の痛む部分を抑えた状態で、キーボードとマウスを操作してみました。
まず、キーボードで通常通りタイピングしてみました。
すると、指で押さえた部分が多少上下に動くのが分かります。試しに、手を逆にしても同じでした。右手だけでなく左手の肘も、タイピングすると上下に少し動いてます。
特に、薬指と小指を動かす時に、指で押さえた部分が激しく動いてました。
次にマウス。
当時はロジクールの最上位モデル『MX MASTER 2S』というちょっと重めのマウスを使ってました。
そのマウスを親指・薬指・小指の3本指でつかんで操作してたんですが、そのマウスを持ち上げて動かすたびに、赤丸の部分がタイピング中よりもグッと硬くなるのが分かりました。
1回持ち上げる分には問題ない負荷も、毎日、何百回何千回とマウスを操作するたびに、繰り返し負荷がかかってたんでしょう。
同じようにパソコンを使ってて左肘はまったくどうもないので、右手で操作していたマウス操作がテニス肘の原因で間違いなさそうです。
マウスから肘への負荷が少ないトラックボールへ
原因は当初からなんとなくマウスかなと思ってたんですが、使いやすくてすごく気に入ってたマウスだったので、なかなか手放すことができず。
肘の痛みよりパソコンの操作性を重視してましたが、もうそんなこと言ってられなくなりました。もう痛いのはごめんだー。というわけで、マウスから肘への負荷が少ないトラックボールへ乗り替えることにしました。
肘への負担が激減!マウスをトラックボールに替えたらテニス肘が治りそうな予感
トラックボールで一番売れてる『ロジクール ワイヤレスマウス トラックボール 無線 SW-M570』を買いました。MacでもWindowsでも使えます。
トラックボールはマウスとは違い、持ち上げて使うことはありません。親指にあるトラックボールを動かしてマウスカーソルを操作します。
早速、トラックボール操作時に肘の動きはどうなってるのか試してみました。トラックボールでは、親指でマウスカーソルの移動、人差し指で左クリック、中指で右クリックを行いますが、薬指と小指は一切動かさなくてもいいんです。
というわけで、トラックボールに切り替えたことで、痛みがある部分は一切動かす必要が無くなりました。
数日間、親指でマウスカーソルを移動させるのに戸惑いましたが、1ヶ月もすると普通に操作できるようになりました。
トラックボール開始2ヶ月半で肘の痛みが…
右肘の痛みが出てきたのが5月頭。
トラックボールを使い始めたのが7月20日ごろ。
徐々にサポーターをつける日が少なくなり、それから約2ヶ月経過した9月末。
今まで痛みを感じてた、
- 右手首を上下に動かす動作をした時
- 握りこぶしを強く握った時
- 雑巾やタオルをかたく絞る時
- 右手の甲を上にした状態でものを持ち上げた時
- 湯船のお湯を手桶で汲みあげる時
これらのほぼ全ての場面で、9割以上痛みがなくなってることに気がつきました。
さすがに、重いものを持つなどちょっとした重労働をする時には痛みがありましたが、以前のような「アイタタタ」という痛みはほとんどなし。
それからまた10日間ほど経過した10月頭には、力こぶしを力いっぱいぎゅーっと握っても、肘の痛みは感じなくなってました。
テニス肘になって約5ヶ月。ようやく完治です!!!当初は何をやっても痛みがなくならず、本当に治るのか心配でしたが、ちゃんと治るもんですね。やっぱり最大のポイントは痛みの根本原因をなくすこと。
今ではもうトラックボールは手放せなくなりました。もし使えなかった時のことを考えて、ちょっと安い1年保証のM570を買いましたが、数百円高い3年保証のものもあります。テニス肘の原因がマウスだと思われる方には3年保証のM570をおすすめします。
40歳を超えると、僕みたいにテニスやってなくてもテニス肘になる方が増えてくるようなので、この記事が少しでも役に立てば幸いです。